作業着には社名や社名ロゴ、個人名などを刺しゅうさせていただくことが多いですが、個人名など、さまざまな事情で刺しゅうを外さなければならなくなることが結構あります。

今回の動画では、作業着でもっともポピュラーな綿とポリエステルの混紡素材の作業服の刺しゅうの抜き方をお伝えしていきます。

・T字カミソリ(100均などで買えるもの)
・ガムテープ
・毛抜き(仕上げに使用します)

刺しゅうの表側(読める方)にガムテープを貼り、刺しゅうの裏側(読めない方)を軽い力でひたすら削るようにT字カミソリの歯を当てていきます。
複雑な文字や、太目の文字などは結構時間がかかり、根気がいります。
やりすぎると布地に穴が開いてしまうので加減しながら行います。

削れ具合を確認しながら、糸が切れている部分を表裏共にガムテープをペタペタと張り付けて糸くずを剥がしとっていきます。

以上を何回か繰り返します。

文字が読めない程度に削れて来たら、毛抜きで細かい糸を引き抜きます。

糸くずをキレイにして完成です。
抜き跡は多少残りますが、お洗濯したりスチームを当てたりすると次第に跡が分からなくなってきます。)

※実演では、端切れに刺しゅうしたサンプルの刺しゅうを外しています。

今回は一番失敗の少ない生地の場合を動画でご紹介しました。
裏ボアの防寒や柔らかく腰の無いポロシャツなどニット製品は、難易度が上がるので別の方法になるのですが、
また別の機会に動画でご紹介させていただきます。